下剤を飲まない大腸カメラ検査

下剤を飲まない大腸カメラ検査とは?

大腸カメラ検査を行う際には、大腸の中の便を綺麗に排出し、検査が実施し易い状態にするために下剤を飲む必要があります。しかし、下剤はその独特な味と量の多さから「飲むのが辛い」と抵抗感を持っている方が多いのも事実です。また、下剤が理由で大腸カメラ検査を敬遠される方も少なくありません。そこで当院では、「下剤を飲まない大腸カメラ検査」を実施しております。より多くの患者様に大腸カメラ検査をストレスなく安心して受けていただけるよう工夫をしております。

下剤を飲まない大腸カメラ検査① ~鼻チューブ法について~

下剤を飲まない大腸カメラ検査方法の1つ目は「鼻チューブ法」です。
鼻チューブ法とは、鼻からチューブを挿入し、胃まで下剤を注入する方法です。チューブを挿入する前に麻酔薬を使用し、挿入も患者様ができるだけ痛みや違和感を感じないように丁寧に行います。直接下剤を飲む必要がないため、下剤の味や量に抵抗がある方には非常にオススメです。

メリット
  1. 下剤を直接飲んでいただく必要がありません。下剤の味や量に不安がある方でも安心して下剤を服用することが出来ます。
  2. 鼻からチューブを挿入する際には、麻酔薬を使用するため、痛みはほとんどありません。
  3. 検査の前処理を効率的に行うことができるので、内視鏡検査自体をスムーズに実施することができます。
デメリット
  1. 麻酔薬としてキシロカインを使用するため、キシロカインアレルギーをお持ちの方には実施できません。
  2. 人によっては、鼻からチューブを入れる際に違和感を感じる方もいます。

下剤を飲まない大腸カメラ検査② ~内視鏡的洗浄液注入法について~

下剤を飲まない大腸カメラ検査方法の2つ目は「内視鏡的洗浄液注入法」です。この方法は、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受ける場合に可能となります。胃カメラ検査の観察終了後にスコープを通じて直接十二指腸に下剤を注入する方法です。下剤の味や量は気になりませんし、短時間で前処理を行うことができます。

メリット
  1. 胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に効率よく受けていただけます。
  2. 胃カメラ検査で麻酔が効いた状態で下剤を注入するため、下剤の味や量はもちろんのこと、注入する作業に痛みや違和感を感じることがありません。
デメリット
  1. 胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受けて頂く必要があります。胃には症状がなく胃カメラ検査に保険が適用されない場合には、追加料金をお支払い頂きます。

検査の流れ

1事前受診

大腸カメラ検査をご希望の患者様には、事前受診をしていただく必要があります。一度当院の外来を受診していただき、大腸カメラ検査の説明を受けてから検査のご予約をしていただきます。

※注意
血液をサラサラにするお薬を服用している方へ
大腸カメラ検査は検査中に必要に応じて組織を採取したり、ポリープを発見した際は、ポリープを除去する可能性があります。血液をサラサラにするお薬を服用していると、組織採取やポリープ除去の際にできた傷からの出血が止まらなくなる場合があります。そのため、このようなお薬を服用されている、または服用しているお薬に不安がある方は事前受診の際に必ず医師までお知らせください。

2検査当日まで

検査の数日前から、腸内に残りやすい野菜やキノコ・海藻類の摂取を控えていただくようお願い致します。検査前日には朝・昼・晩の3食、消化の良い食事をとっていただきます。

※注意
事前受診の際に普段服用されているお薬の休薬を指示された方は、休薬をお忘れのないようにお願い致します。

3検査当日ー検査の実施

当日は朝食を取らずにご来院下さい。

ー鼻チューブ法をご希望の場合

麻酔薬を使用してから、鼻からチューブを挿入します。チューブが正確に挿入されているかを聴診器を当てながら確認していきます。チューブが胃まで正確に達していることを確認したら、下剤の注入を開始します。
約2時間かけて下剤を注入します。注入後、30-60分で排便が始まりますので、医師の指示に従い、排便・便の確認を行います。排便が終了したら、大腸カメラ検査を実施します。

ー内視鏡的洗浄液注入法をご希望の場合

内視鏡的洗浄液注入法では、先に胃カメラ検査を受けていただきます。
胃カメラ検査の観察が終了したら、麻酔がかかっている状態でスコープを通じて直接十二指腸に下剤を注入します。胃カメラ検査と下剤の注入を終えたら、10~20分程で目が覚めます。排便は麻酔が覚めた後、すぐに始まる方から1時間ほどかかる方までいらっしゃいますが、排便開始後は2時間程で落ち着きます。不安なことや、気になることがありましたらお気軽にスタッフにお尋ねください。

※注意
いずれの方法も洗浄効果が不十分であると判断した場合は、追加で下剤を飲んでいただくことや浣腸を行う可能性があります。あらかじめご了承下さい。

3検査後

検査後はリカバリールームで休んでいただきます。その後、医師から検査の結果を説明致します。

※注意
当院の内視鏡検査は麻酔を使用しております。
お車でのご来院はご遠慮下さい。

検査費用

当院の大腸カメラ検査の検査費用は以下の通りです。

  1割負担 3割負担
大腸内視鏡検査 約2,500円 約7,500円
大腸内視鏡+病理検査 約3,000円 約10,000円
大腸ポリープ切除術 約8,000円 約20,000~30,000円

※ただし、鼻チューブ法では、材料費として別途3000円が必要です。
また、内視鏡的洗浄液注入法の場合は胃カメラ検査の費用が別途掛かります。

予約はこちらから

当院では24時間WEB予約を実施しております。簡単に予約を取得することが可能ですので、是非ご活用下さい。

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